彷徨亭日乗〜川村毅の日記〜

川村毅
彷徨とは精神の自由を表す。
だが、そんなものが可能かどうかはわからない。
ただの散歩であってもかまわない。
目的のない散歩。
癇癪館は遊静舘に改名する。
癇癪は無駄である。
やめた。静かに遊ぶ。
そういった男である。
■十月一日
No.1769

オープン・キャンパス。

予想より質問者多く、滞りなく終わって帰京。

夜、凱旋門賞を見る。

今まで秘密にしていたのだが、実はナンシー在住の劇作家ジャン・マリ・コケに500ユーロ、ディープインパクトにつぎ込んでくれと依頼しているのであーる。

そして、こけた。頼んだ相手の名前が悪かった。

しかしコケが本当に馬券を買ったかどうかはまだ謎だ。

やつのことだ、買ってないのに請求してくるかも知れない。

ちなみにコケはシロッコに1000つぎこむと言っていた。本当にそうならばコケもだめだったわけで、私に請求してくる公算が高い。だまられないぞ、コケ、ちゃんと買った馬券を証拠に見せろよ。

…尚、ジャン・マリ・コケなる劇作家は実在しておりません。

■十月某日
No.1770

中野の美容院へ。

久しぶりに平凡ラーメン食って歯医者へ。奥歯の被せが取れたのだ。

■十月某日
No.1771

『黒いぬ』の優先予約、受付中!

くわしくはホームページのトップを見てね。

というわけで巣鴨で『黒いぬ』の美術打ち合わせ。

ルイ・マル『地下鉄のザジ』を見る。

■十月某日
No.1772

雨。

執筆。

ジャック・タチ、『ぼくの伯父さん』、『ぼくの伯父さんの休暇』、二本をひっかける。

雨で一歩も出ず。

■十月某日
No.1773

執筆。

大雨で外に出ず。

ブニュエル『河と死』

■十月某日
No.1774

雨が上がり、晴れると同時にお尻の具合もよくなってきた。

秘密にしていたのだが、肛門の周辺がかゆくて仕方なく、夜もかゆみで起きてしまうほどなので、ついに皮膚科に行ったのだった。

痛みや出血はないので痔ではないという自信はあった。実は去年の夏もそうだったのだが、秋と共に消えたので、今年もほっといたというか、ボラギノールを塗るとかゆみはおさまったので、今年もこれで乗り切ろうとしていた。ボラギノールを使用しているものの、何度もいってくどいようだが、痔ではないという確信はあったのだ。まっ、どういう自信でどういう確信かはわからないのだが、とにかく酷暑で執筆の日々を続けると流れる汗が肛門あたりに溜まるんだよね。で、汗疹の一種と自分では判断してたわけ。

で、そうこうするうちに、かゆくてたまんなくなって、肛門科もこみの皮膚科行って、肛門見せたら、湿疹だって。スプレー式のフルコートもらって、シューシューかけてると気持ちよくて、じゃんじゃん振りかけてたら、治ってきた。

そういうわけでこれを機会にってんで、お尻洗浄、ビューティ・トワレも買ったわけよ。

それにしても医者で肛門見せるの、まるで恥ずかしくなかったな。ってだからなんだってわけじゃないけど。

執筆とサイクリングで汗まみれのかわいそうな夏の肛門とそのご近所ってわけよ。

お尻がよくなったところで、マルクス兄弟を二本、ひっかける。

『けだもの組合』と『我輩はカモである』。傑作ね。

■十月某日
No.1775

三宝寺池まで散策。豊嶋屋で生ビールとラーメン。

帰ってきたら首のあたりにかぶれができ、目はショボショボ、鼻水にくしゃみ。

どうやら秋の花粉症にやられたらしい。

夜、動物ドキュメントでライオン30頭が象一頭に襲いかかり、倒して食べてしまう映像に驚愕、得体の知れない感動を覚える。

動物、昆虫、魚等々、生き物のドキュメントが大好きだが、ケーブルでやっている『アニマルプラネット』は思いの外、おもしろくない。映像を物語化させすぎている。

じわっとじっくり生態を追っている地味なものがおもしろい。

■十月某日
No.1776

祭日。晴れ。北朝鮮、核実験のニュース。

近所のフラワー・センターに足を向けて、オリーブの挿し木を買う。

■十月某日
No.1777

早起き。

三茶で『AOI』、『KOMACHI』の美術打ち合わせ。

くどいようだけど、トップで『黒いぬ』の優先予約、やっとります。日乗だけでなく、たまにはトップも見てね。

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