彷徨とは精神の自由を表す。

だが、そんなものが可能かどうかはわからない。

ただの散歩であってもかまわない。

目的のない散歩。

癇癪館は遊静舘に改名する。

癇癪は無駄である。

やめた。静かに遊ぶ。

そういった男である。

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■五月某日

No.981

ゲネ。

第三エロチカチーム。

途中で伊沢選手がよろける。

これで三チームが終わった。

ひとつの役が違う役者によってこれほど変わるとは、と素直な驚きがある。

みなさん、来てや! 道場の真剣勝負が見れまっせ!

チューンナップされたヴァイオを受け取る。

■五月某日

No.982

休みの日、ガスの旧作『誘う女』を見る。

ところで早稲田ののぞき手鏡元教授だが、カラオケで宇多田ヒカルの歌を異様に上手く歌っていただの六本木の高級キャバクラの常連でキャバ嬢にけっこう人気があるだのと、なかなかに興味深い人だ。

ところで私が痴漢だかのぞきかで逮捕されたら、どうなるのだろう。

大学はまずクビとして、世田谷パブリックとか公共の劇場の仕事も来なくなるだろう。劇団員の女性はみな退団し、新人を募集すると変態ばかり応募してくる。ワークショップを開催しても痴漢講座と勘違いした変態ばかりが集まってくる。しかたがないからロフト・プラス・ワンで痴漢劇をやるか。

小説のネタにはなるな。戯曲を書くだけなら誰かがこの題材に興味を持つかもしれない。

どうもこう考えていくと作家というのは限りなく変態に近く、周囲もそれに寛容な気がする。演出家は許されないな。

劇作家協会の理事とかもクビになるのだろうか。

などと暇なことばかり考えたけど、私は誓ってやってませんからねっ。

■五月某日 No.983
日芸チームの稽古で一部おおもめ。といってもひとりが騒いでいるだけなのだが。子供なのだ。

それにしても古今東西学生は楽をさせてはくれない。

それにしても虐待と惨殺ビデオと世界はなにかどこまでも陰惨になっていく。

人間誰しも陰惨でいられずに済むという保証はない。

■五月某日 No.984
昼間、ブラジル公演の準備。台本書き換え等々。

夕方、このブラジルに関して朗報が届き、一気に期待高まる。

とにかくさすがおおらかな国で決定の時期ものんびりしているのだ。

日経新聞の夕刊に『クリオネ』のことが紹介されており、励みになる。

稽古。

雨で湿気が多く、体調悪いことおびただしい。

カンヌ映画祭開催のニュース。審査委員長のタランティーノの横にいたのがソフィア・コッポラなので彼女も出品してるのかと思ったら、ただお友達どうしだからだという。調子にのってるな、バカップル。

実るほど頭をたれる稲穂かな、という言葉をふたりには知らせたい。

■五月某日 No.985
日芸チーム。

ゲネ。本番。おもしろい。

とにかく背中がこりこりなので新宿のサウナにいく。ここに通って20年になるが、最近リニューアルして、直後には驚いた。極力デッドスペースを廃しようってはららしく、やたらマッサージが進出しており、オバハンたちが以前はいなかったいわば男だけの場所にいるのだ。なかには若い子もいる。フルチンでふらふら歩いていられない雰囲気だが、別に気にしなければ気にはならない。間違いが起きないかなどと考えてはならない。大勢いて起きようがない。

ミストサウナに入り、初めて韓国アカスリをやってもらう。調子がよくなり、その後、サウナ内の食堂でばかばか酒を飲む。

飲みすぎる。

■五月某日 No.986
第三エロチカチーム。

ゲネ、本番。

公演後、ブラジル会議。

養老の滝で飲む。

ぐったり疲れる。

■五月某日 No.987
文学座チーム。

ゲネ、本番。

公演後、学生のための稽古。

くたびれてアルコールを口にする気にもならない。

とかいってサイのカフェで生ビールを飲んで帰るが。

■五月某日

No.988

休みの日。

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を見る。

長くて退屈。フロドってすぐ具合悪くなるし、間抜けですぐ敵にやられるし、ほんっと迷惑なやつだな。こんなやつと絶対旅をしたくはない。

「愛しいシト」という台詞を吐くキャラは宮城聡氏に似ている。

『キル・ビルvol2』を見る。

母の愛で大量殺戮の残虐性を消し、世間との折り合いをつけようとしたわけだな。

おもしろいといったらおもしろいが、つまらないといえばつまらない。

■五月某日 No.989
日芸チームをびしびししごく。
■五月某日 No.990
新宿で笠井氏と六月のワークショップの打ち合わせ。

おもしろくなりそう。みんな、どしどし応募してねっ。

プロレスラー、サンボ浅子の死のニュース。

すでに糖尿で壊疽から右足を切断したことは知っていた。緑内障で右目を失明もしていたということだ。病気になっても飽食をやめられない陽気な肥満児という印象があって好きだった。安らかに。合掌。文学座の桜井君も気をつけるように。

■五月某日 No.991
第三エロチカチームにばしばしダメを出す。

まったく第三エロチカの人々もやっぱり楽をさせてくれない。今日は早く帰れると思ったのに。

見学していた香月さんと八十川さんが、この光景には驚いたようで、あたしたちにはこういうふうにいってくれなーい、抑えてるんでしょ、ほんとはバカとかいいたいんでしょと文句をいわれる。

いえいえ、そういうわけではなくって、いう必要があるときはいつでもいうわけでして。

■五月某日 No.992
第三エロチカチーム公演。

客席はここ数年の劇団退団者でいっぱい。迷惑をかけられた連中ばっかだ。

いちおうニコニコ対してやったが許されたと思うなよ。なんて脅しかけたりして。

とにかく今後は俳優をやるなどと思わず観客に徹して私らの動員に貢献するように。

芝居の出来は第三エロチカの女達がごちごちに緊張して振るわず。

歌舞伎町にトロイの木馬が建つ。

■五月某日 No.993
文学座チーム。

いい出来であった。

小泉、訪朝の日。うーん。わからない点が多い。

夜、飲みすぎる。

■五月某日

No.994

日芸チーム。

この週もまたくたびれた。

■五月某日

No.995

休みの日。本当に休む。
■五月某日

No.996

ところでカンヌでパルム・ドールを取った『華氏911』だが、監督本人もまさかといったところだろう。よほど他のがつまらなかったということだろうか。はたまた大量殺戮者タランティーノのヨーロッパ世論への目配せか。ぼくたちアメリカ人はみんなバカじゃないんだというアピール。

早稲田で打ち合わせ。

ラーメンを食べて歩いているとそのまま寝入ってしまうかと思われるほど眠くなる。

■五月某日 No.997
笠井さんちの方へ。

国分寺、お鷹の道近辺を歩く。初めての道、水と木々、天気はよく歩きながら陶然として半ば意識を失ってしまう。

笠井さんち、天使館で打ち合わせ。

六月の「アキラとタケシのコトバとカラダのワークショップ」にはダンスの基礎のない俳優さんも、台詞をしゃべったことのないダンサーの方々も心配せずどしどし参加してほしい。からだと台詞がほぼ別の表現として乖離してしまっている状況を打破してみようという試みで、実際まだ私もどういったワークショップになるかわからないところもあるのだが、みなさん、参加して楽しみましょう!  お待ちしております!

サウナへいく。

■五月某日 No.998
稽古のためスタジオへ。
■五月某日 No.999
文学座チーム、これにて終了。満席。

終演後、近くのモロッコ居酒屋でけっこう飲む。

■五月某日 No.1000
日芸チーム、終了。満席。

新宿の焼き鳥屋で飲む。

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