彷徨とは精神の自由を表す。
だが、そんなものが可能かどうかはわからない。
ただの散歩であってもかまわない。
目的のない散歩。
癇癪館は遊静舘に改名する。
癇癪は無駄である。
やめた。静かに遊ぶ。
そういった男である。

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■十月一日 No.778
デ・パルマ『ファム・ファタール』を見る。

とてもよい。デ・パルマ節健在。とてもおバカな映画でよい。

どうもやはり時差ぼけのようだ。朝遅く起きてもまだ何時間も眠れそうだし、深夜元気になる。

カウリスマキの新作『過去のない男』を見る。傑作だ。どのショットも見逃せない。『真夜中の虹』以来のホームレス、『レニングラード・カウボーイ』のバンドねたなどなど集大成の趣きもある。

忙しい。

来年の予定はほとんどないというのに。ただひとつNHK朝の連ドラでヒロインの近所に住む変わり者の洋画家をやるということだけ。というのは嘘、嘘、嘘よ。

夜、京都入り。

週刊誌が早速、人気の安倍を揶揄した記事を特集している。ほんっと日本って意地悪社会だよな、勝手に上げておいてすぐ落とす。油断ならないよ。

■十月某日 No.779
京都。初授業。今年は『ロスト・バビロン』をやる。
■十月某日

No.780

昨日、張り切り過ぎて疲れている。

授業。

ぐったりして帰京。新設の品川駅で下車する。

■十月某日

No.781

三茶で衣装の打ち合わせ。

夕刻、遊静館近くの広場で開催される薪能に向かうも、開演直前、タイミングを見計らったかのように雨がぽつりぽつり。

関係者が待機するテントに入ると、小役人が「どちらさまで」と聞くので

「このあたりのものでござる」と朗々と述べると、納得して去る。

雨は開演と同時に強くなり、みな私のいたテントに入ってきて、狂言の演者の裃は濡れてぐんにゃり肩に張り付いている。

雨、さらに強くなり、次の能『黒塚』は中止、延期。面が濡れてだめになってしまうという説明。それならそこいらのセルロイドのペコちゃんとかドラエモンでやっても受けただろうに。

■十月某日 No.782
ぐだぐだと休む。

『チョコレート』を見る。ほんっとくだらない。みなきゃよかった。

今日以後、三週間後の一日まで冗談でなく休みなし。

■十月某日 No.783
稽古初日。顔合わせ。挨拶。衣装打ち合わせ。
■十月某日 No.784
稽古。二本立て。
■十月某日 No.785
二本立ての稽古が続けられる。

取材。

■十月某日 No.786
稽古後、のぞみで夜、京都入り。
■十月某日 No.787
大学。帰京。
■十月某日

No.788

稽古。

原稿書き。ああ、原稿書くのいやっ。

■十月某日

No.789

稽古。
■十月某日

No.790

稽古。
■十月某日

No.791

稽古、二本立て。

夜、今回私が参加できなかった合宿から東京に戻ってきたアジア企画のメンバーとわいわい飲む。

■十月某日 No.792
稽古。
■十月某日 No.793
稽古。

夜、京都入り。
■十月某日 No.794
京都で授業。帰京。
■十月某日 No.795
稽古。
■十月某日 No.796
稽古。

夜、新宿で寿司を食べる。

■十月某日 No.797
稽古。
■十月某日

No.798

最近、日乗怠慢こいてるといわれるが、ほんと一日中稽古場にいるんですわ。

二本立てでもう曜日の感覚もなくなっている。中身の濃い稽古をやっている。

いろいろ感動的なことが多いのだが、書くと本番の舞台のネタをばらしてしまいそうなので書かない。

稽古場はとてもいい雰囲気で精神的な嫌な疲れはない。

夜、京都入り。それにしても新幹線、のぞみが増えて便利になった。

■十月某日 No.799
授業。

その後、伊藤氏と映像の打ち合わせ。京都は夕方になって急に寒くなる。

せっせと帰京。

■十月某日 No.800
稽古後、原稿書き。もうとっくに締め切りが過ぎている。寺山修司のこと。

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