第三回

5月3日(金)
気持ちの良い五月晴れの祝日。もちろん、本日も稽古也。
今日は、衣裳合わせの後、抜き稽古。
「抜き」というのは、「手抜き」ではなくて、
シーンごとに抜いて、そのシーンを集中的に稽古する、の意です。

アイパッチ?拳銃?えっ、毬谷さん? 怪しい小道具発見!
休憩中も優雅なお二人。新井さんと伊藤さん。  
   

■■ スペシャルインタビュー ■■

              新井純さんの巻 

新井 純
俳優座付属養成所16期卒、劇団自由劇場を経て、黒色テント創立に参加。'95年黒テントを離れ、現在フリー。数々の舞台の主演をつとめる他、映画、テレビ、ラジオにも出演。「阿部定の犬」の
<あたし>により第10回紀伊国屋演劇賞を受賞、結城座「マクベス」(ベオグラード国際演劇祭特別賞受賞)のマクベス夫人役出演。北欧や旧ソ連公演に参加。最近は作曲家林光氏、三宅榛名氏とジョイントコンサートや語りの会等行っている。昨年「コペンハーゲン」(新国立劇場)、世田谷パブリックシアターリーディング公演「地下室」(川村毅演出)他に出演。著書に「風の舞台」(筑摩書房)。
   

吉村

お疲れさまでした。早速ですが、今日の稽古の感想などから

新井

だんだんやってて解ってきたので、おもしろいですね。
これでもか、これでもかって出てくるので、楽しくやってます
吉村 今日は若い男(笠木)とのシーンでしたが、笠木の印象は?
新井 独特のものを持っていて、個性のある、面白い役者さんだと思いますね。
時々、えっ?と思うような雰囲気を出すときがあって(笑)
吉村 ちょっと艶めかしいシーンでしたが
新井 そうね、もうちょっとね。もっとやりこんで、大人の駆け引きから、それを
エスカレートさせていく感じがもっと出るといいと思ってるんですけど
吉村 川村さんについては
新井 好きにやらせてくれて、そこからいいものを拾ってくれるのが良いですね。
作品については、エンターテイメント的と言ってるけど、テーマは重いものを
取り上げていて、今生きている人達の病んでいる部分、特に私の役なんかは
非常に病んでいるんですけど、そう言う部分を描いているのが興味深いですね
吉村 先程、見せていただいてすごく立ち姿が美しいと思ったんですけど、
日頃からなにかやられてるんですか?
新井 体を動かすのは好きで、昔からクラシック、モダン、ジャズと一通りやって。
常に柔らかくしておくと、体が自由になるし、動きとか声に幅が出るので、
クラシックバレエは今もレッスンに言ってるんですよ
吉村 (やっぱり・・・)
 
(後記)
この他にも、黒テント時代のお話やフリーになってからのこと、
美しく年を重ねる秘訣(?)などなど、楽しいお話たくさん伺って、
盛り上がってしまいました。舞台も素敵ですが、普段もとても魅力的で、
目標にしたい女優さんです!
   

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