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    劇作家・演出家川村毅は2002年ティーファクトリーを設立、<小劇場演劇>の枠を越えた自由なコラボレーションで、より創造の可能性を拡げたいと考えています。 
    '04年度新作戯曲を立ち上げるにあたって<台詞のワークショップ>SAI
    Studio Weekend Theaterを行うと共に、<言葉・身体・音・視覚>が同格に並ぶ舞台にも意欲的に取組みたいと考えています。 
    笠井叡氏は故土方巽氏、大野一雄氏と共に舞踏の創生期を築いた舞踊家。'79年から6年間オイリュトミー研究のためドイツに留学、シュタイナーによるオイリュトミーに関して日本の第一人者です。'03年川村が能の「卒都婆小町」を元に現代劇として書下ろし、演出した「KOMACHI」にKOMACHI役で出演。これは笠井氏にとって初めての演劇公演への出演であり氏は「初めて<言葉>で踊った」と語りました。 
    このKOMACHIを通じて、お互いたいへんに刺激を受け、また
    「俳優」と「舞踏家」の相互理解の必要を強く感じました。このワークショップは身体と台詞の関係について探ろうというものです。 
    
  
「踊りは言葉の否定ではなく言葉から出発するもの。 
言葉もまた身体の否定ではない。」(笠井氏) | 
   
     
    俳優として台詞術を学び優れていても身体性には自信が無いという方も多いのではないでしょうか? この機会はいわば身体性獲得のためのワークショップとして「俳優」に向けて行いたいと思います。 
    身体と言葉について考える機会です。 
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